その後、今ではすごい有名人となったS氏と仮設駅、万国博西口駅跡付近を探索するも何も見つけられなかった。私にとって、この駅、この入り口は大変思い出深い場所なのだと言うことを最近認識した。
遥かかなたの遠い記憶の断片をつなぎ合せると私が万博会場に足を踏み入れたのは太陽の塔がドーンと見える中央口ではなく、日立、みどり館等が並ぶ木曜広場へつながる西口だったに違いない。
仮設駅跡付近、時おり阪急の車両が走って行く。えび茶色。それはまさしく私がその沿線の、宿のある、どこかの駅から万国博に向かう為、乗った電車の色だった。