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ドラゴン危機一発に映るタイ館に似たもの。

ドラゴン危機一発に映るタイ館に似たもの。_d0065737_11143429.jpg連日の猛暑日。涼を求め製氷工場が舞台となっている”ドラゴン危機一発”を久しぶりに見る。ブルースリー没後、34回目の夏。

ダカダン ダカダン ダカダン ダダッタダン..とカッコいいオープニングで始まるドラゴン危機一発。蒸し暑そうなタイの田舎道ではノラミャオが氷水を売る。気分を味わおうと冷凍庫からガリガリ君を取り出してかじる。

製氷工場と言う涼しげな舞台と、涼しげなる、おどろおどろしいシーンが満載の記念すべきブルースリー主演第一作。初めて見た中学生の時でさえ”これは変だ”と感じるシーンを沢山発見してしまった映画だが、それがこの映画の魅力でもある。

文献を読むと事実、シナリオもろくに作らず行きあたりばったりで撮影していく監督にリーは不満を持っていたとの記述もある。

学生の頃、製氷工場でアルバイトをしていたことがあるが、木造の製氷場は、まさにこの映画に出てくるものと、あまり変りが無かった記憶がある。濁りの無い氷柱を作るのも、ノウハウがあった。今でも、同じ様に作っているのだろうか?。

東映系で久しぶりにドラゴン危機一発と怒りの鉄拳がリバイバル公開されたのもその頃だった。バイト帰りに見た翌日、リーになった私は冷凍庫に入り保管された氷柱に何か隠されていないか目を凝らした。

彼の映画(ビデオ、DVD)には数種のバージョンがあり、この危機一発もオープニングやBGMに違いがあるものが存在する。私の記憶に鮮烈に残るのは公開当時のものだが何せ30年以上前の事。公開当時と言っても全てを記憶している訳でも無い。

幸いにも私が見ているのはマイク・レメディオスが日本向けに唄う主題歌が入った貴重なもの。あっさり警察に捕まってしまうラストシーン。B級感いっぱいのこの映画を哀愁感いっぱいで締めるマイク・レメディオスが唄うTo Be A Man。THE ENDの文字に被る哀愁感。なんて素晴らしい唄なんだろう。現在市販されているDVDには入っていないらしい。

で、以前から気になっていたこのシーン。”喧嘩はしない。”母との誓いのペンダントが引きちぎられ怒り爆発直前のシーン。リー扮するチェンの後に映る物体。こ.これは...タイ館..じゃないか...?。実際に映っているのは建物では無いのだが、万博翌年に撮影が行われたこの映画にタイ館が移築されて映っていたりなんかしたら...凄い事だったではないか!

タイ館に入った記憶は以外と残っている。朝から並んだ三菱未来館から出た時には既に昼を過ぎていた。朝一入場したのに”先ずはモノレールに乗りたい”と母親が言い出したからだ。三菱未来館から出てきて昼に何を食べたかは記憶にない。多分、タイ館の前辺りにあったベンチに座っていたのだろう。

カラフルな色彩を施したタイ館は行く前から要チェックしていた。子供のくせに何故かラオス館、ネパール館など寺院建築を模したパビリオンも好きだった。入口を見てみれば行列無し。”それっ!”とばかりに入ったが子供の私にタイを紹介する展示物は面白くも無く、そそっと入りスタンプを押し、ささっと出てきた記憶がある。

外観の素晴らしい色使いと内部のギャップの差が印象に残ったパビリオンがタイ館。そんなパビリオンはタイ館だけでは無かったけど。そのタイ館にあった象の置物が大阪某所にあると言う。

さて夏休みなので次はドラゴン怒りの鉄拳(主題歌入り)、ドラゴンへの道(これも勿論、主題歌入り)、燃えよドラゴン、死亡遊戯と順番に見ていこう。夏の”勝手にドラゴン祭り”。危機一発では見られなかったビュンビュンと唸るヌンチャクの風速に少しは涼しくなるだろう。
by banpakutantei | 2007-08-14 15:32 | 万国博 | Comments(0)


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