書店で本を買って”書店くじ”をくれると「あぁ秋の読書週間が始まったんだ。神田古本祭りも、もう直ぐだなぁ」って思う秋の読書週間も今日で終わり。
そんな読書の秋に読んだ「流血の魔術」の第2弾。読み終わった数日後の昨日聞いた、元全日本プロレスの名レフェリー、ジョー樋口さんの訃報。
俗に言うミスター高橋本の第2弾のサブタイトルは第1弾の「すべてのプロレスはショーである」から「プロレスは誇るべきエンターテイメント」になっていた。
第1弾から10年近く。何を今更の第2弾を読んでみれば、第1弾の正当性と弁明に終始するばかり。肝心の「お金の為では無く、プロレス界の未来の為」と言う大義名分で書いた事で得た印税がプロレス界の為に使われたとは書かれていない。
プロレスの人気が低迷したのは高橋本のせいではないだろう。流血に関して言えば、レスラーが自身で額や腕を掻きむしって出血させている様子は幾度と無くテレビに映し出されている。最強と言っていたプロレスが総合格闘技で結果を残せなかった事が全てだと思う。
「プロレスとはこんなもの...」だけに終始せず、金の為?新日への恨み?余計なお節介?勝手な理由付けで新日本プロレス思い出の名勝負の裏側の多くを暴露し、自身の名勝負も汚したミスター高橋。黙して語らず。全日本プロレスの名勝負の殆どを裁いたジョー樋口さん。名勝負の裏側に隠されたものを、そのまま持って旅立った。