今月20日の新聞のテクニクス消滅を伝えるニュースにテクニクスブランドが未だ残っていた事を知る。
レコードを初めて買ってもらった中学当時、我が家にあったのはSONYのListen5(これも持っていると羨ましがられた人気機種)だったが、頻繁にレコードを買ってもらえた訳でも無く、もっぱらレコードを聴いたのは新しいレコードが頻繁に入る同級生のT君宅だった。
なかなか新しいレコードの買えない私は持っていた数少ない同じレコードを別の意味で擦り減る程、何度も聴いたものだ。
そのT君の愛機がテクニクスだった。T君には年の離れたお姉さんがいたので、それまでとは違ったジャンルの音楽が流れていて、それは読んで字の如くニューミュージックと呼ばれていたが我が家の”折角の”Listen5には相変わらず父親の好む演歌や浪曲が流れていた。
だから、よしだたくろう や 井上陽水のレコード音源を初めて聴いたのもT君のテクニクスだった。T君がテクニクスで擦り減る程聴いていた「ペニーレインでバーボン」や「氷の世界」のレコードをダビングしてもらいListen5のカセットデッキで擦り減る程聴いた。