”いのちの塔”展望室に登ってみる。予想通り誰もいない展望室からは、あの寺も見える。そうあの塔こそ”しあわせの塔”と呼べやしないか?。
塩漬け3年。3年前のGW。「信者の方では...無いですよ。ね。」あっさりと見破られていた。「信者の方では...無いですよ。ね。」には「信者で無い方が此処に何の御用でしょうか?」の意味でもある。
いや 信者の方になりすまし忍び込もうとした訳では無い。「カクカクシカジカ」と入口で説明するつもりだった。その前年、果たせなかった事への再チャレンジ。
この寺にあると言われる
大阪万博 ブリティシュコロンビア館の木で造られた廊下を見せて頂く事を目的に再びやって来たのだが...何故にあっさりと私が信者では無い者、この敷地内における異分子と解ってしまったのだろう。
応対して下さった方は大阪万博以降に生まれた感じである。彼は奥の院にいる誰かと電話で話しをしていた。「ブ ブりとブリ何とかコロンビアの」「大阪万博の木がどうじゃら、こうじゃらと言って尋ねて来た変な奴が入口にいるが、どうしたら良いか」
「去年も来たと言っている。」「神奈川の小田原から、わざわざやって来たと言っている。」「”わざわざ”と”はるばる”をやたら強調している。」「大体、此処は大阪万博では無くて花博だろうが」「小田原は神奈川じゃのうて静岡だろうが」「大阪万博と此処が何か関係あるのか?」「見せてくれないと又来るぞと言っている。」
「変な奴ではあるが危険は無さそうだ。」 私がカクカクシカジカ と説明した事を カクカクシカジカと伝えてくれた。
「お入り下さい。只今、案内の者が参ります。」門戸は開かれた。