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EXPO’70に見えるもの~3。

d0065737_13122926.jpg先月、久しぶりに訪れたタワー跡地。タワー階段を挟み、静まり返ったタワー跡地と5月の連休だと言うのに全く歓声が聴こえてこない静まり返ったエキスポランド。この時、ダイダラザウルスが解体直前だったとは知らなかった。

シルバーに塗られたヤノベさんの作品も片隅に置かれたままで、跡地にこぼれた種が天空に伸びてゆく気配は全く感じられない。キャビンのパネルにはめられた、照明器具のカバーの様なものも何箇所か抜け落ち、その内に元ヤノベ作品になってしまいそうな感じでもある。最初にあったヤノベ作品と記された石碑はとっくに無くなってしまっている。シルバーに塗り替えられた謎は未だ解けぬままであるが、その謎を解くひとつのヒントが、この扱いかも知れない。

「そうか!」と...この時、この期に及んで改めて認識した。もうあれは元作品になってしまいそうなのではなく”元作品、元タワーオブライフ”なんだ。だから塗ってしまっても良いんだ。元作品になってしまったのであれば、その存続が危ない。今こうして書いている間にも、ひっそりとしたこの場所でひっそりと解体されてしまう可能性もある。

タワー階段を登りフッと見た時、跡地の隅っこに置かれている為に一瞬無くなってしまったかの錯覚を覚えるが、その内よぉーく見ても、跡形も無くなっている事もありうる。目撃者のいない完全犯罪も可能な程の人気の無い場所でもある。

賛否両論だった、あの作品。しかしヤノベ作品と言う事でこの地で生延びていた事も事実。そうかシルバーに塗ったのは、ちゃあんと訳があったんだ。先ずは元作品の扱いにする為だったのだ。形は変ってしまったが、ひとつひとつのパーツはタワーの”純正部品”。貴重な万博”純”遺産。

解体されたタワーや美術館、ホールの純正部品が、せめてディリパの万博記念室に展示されないのは壊してしまった事への後ろめたさからなのだろうか...。万博当時の雰囲気な色に塗り替えたのが死に化粧の意味を持たない様に祈る。写真は東京原宿で見つけたタワーの8.9階のキャビンの抜け殻。蛍光灯で出来たキャビンフレームの亡霊が宿るもの。
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by banpakutantei | 2008-06-07 13:51 | 万国博 | Comments(0)