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07 マニアエキスポ。紅の回廊。

d0065737_23215826.jpgやっと寒い日が続き、そろそろ冬の季節になろうかと言う気候。昨日の我が家の今シーズンの鍋もの一号がキムチ鍋であった事から連想した訳では無いが.....。

昨年、鉄鋼館のトイレについて書いたが、トイレ入口のこの赤色も大変貴重な空間である。単なるトイレへのアプローチと感じてしまうが実は、この建物の中心に残る”秘境”スペースシアターを四方からぐるっと囲む様に作られた回廊の一部が此処である。

この回廊は五層、つまり五階部分まで作られている。それはスペースシアターを建物の中心としコロシアムと見立てるかの様だ。スペースシアターへ続くこの道。写真に写る三角のコーンは決してスペースシアターへの道を塞ぐ目的のものでは無く、その先はしっかりとコンクリートブロックで塞がれている。

建物外周にある鉄製の扉類はしっかりと溶接され外からの進入を防いでいる。しかしホワイエからスペースシアターへの通路をブロックでガッチリと塞いでしまうと言うその手法の意図は?あまりにもガッチリすぎるのだ。ホワイエでのイベント等の時、私の様な者がヒョイと立ち入る事が無いようにとあれこれ思案した結果、「ええぃ、面倒だから”コンクリートブロック積みっぱなし工法”で塞いでしまえ。」って事だったのだろうか。”積みっ放し工法”の図はこちら

建築資料を読めば「このホールを利用する芸術家がいかようにも腕を振るえるために建築としては無色、無味、無臭のものを作るべきと考え立方体の何の変哲も無い形が与えられた。この変哲の無さは万博というこれ見よがしの会場にあっては逆に難しいものとも言えるが、前述の意味で会期中より会期後を目標としているわけで外観はコンクリート打ちっ放しの単純な箱であるが中身はホールと言うマジックボックスである。」と設計担当者は記している。

この無色、無味、無臭と言う三拍子が揃った鉄鋼館にあって、壁2面と天井に施された、この赤色。日本語で言えば、まっかっか。英語で言えばレッドッド。それよりも赤い”紅(くれない)”。花も紅三四郎である。そうこの空間は”紅の回廊”と呼ぶにふさわしい。この建物が劇場である事を主張しているかの様な色使い。

設計者の意図した”万博が終わってから”は今の処実現していない。スペースシアター復活の際にふさわしい公演って何なのだろう。このパビリオンの半分が賑わうのも年に数日だけだ。鉄鋼館は死んでいるかの如く万博会場跡地の片隅に立っている。

しかしこのパビリオンは未だ死んではいない。長い眠りについているだけで、紅色は此処には未だ僅かな血液が流れている事を意味する。回廊は鉄鋼館の血管の役割を果たす。積み上げられたブロックによって血液の流れが止まっている状態なのだ。ブロックが壊され鉄鋼館全体に血液がめぐりスペースシアターが”秘境”で無くなる日は来るのだろうか。
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by banpakutantei | 2007-11-25 01:40 | 万国博 | Comments(4)

07 マニアエキスポ。マグリット兄弟。

d0065737_14385138.jpg07マニアエキスポのちらしの裏面を見て驚いた。何と、せんい館に展示してあったマグリット人形の写真が写っているではないか。

博物館に展示されるべき貴重なせんい館の人形が鉄鋼館にやってくる。えっ本当に...へぇぇ..良く引っ張って来たなぁって..流石。

万博閉幕後ばらばらに、なってしまった20人のマグリット兄弟。館長さんの話では展示されたのは”六男”のマグリットさんで、腕を外すとマジックで番号が書いてあるのだそうだ。神戸で保存されていた一体で、その方の家の二階の窓から苦労して降ろしたのだそうだ。

降ろしたと言う事は、以前は二階まで持ち上げた事もあると言う事...おぉ...確か二階から紐でいわいて降ろしたと言っていた様な気が...まさか何にも包まないでと言う訳では無かったと思うが...何にも包まれないで吊り下げられて降りてくるあの巨体を想像すると...その図を見てみたかった。 

そして今回、ぎんがてつどうさんが録音していたこの人形の声とドッキング。当時大きな機材を吊り下げて拾った会場の貴重な音源の数々。それがCDとして販売されたが、その中に収録された人形の声。初めて聴く人形の声。こもっていて低い声を想像していたが、全く違う印象。中音域と言うか、何かのインタビュー音源の様な..買ってきたCDを文字にすると画像の様な言葉を話していた。つまりぃ、やはりぃとか... 

これを読んで下さっている方の中にも、”嫁さんに内緒で買ってしまったもの。”をどう切り出そうかと悩んだ経験のある方がいると思う。...館長さんだってウルグアイ館の柱を自宅に運んで来た時は、どうだったのだろう。

もう十年以上前の話。地元の骨董屋で、高さは80センチはあろうかと言う不動明王立像と出会った。良い顔をしていた。元々、仏像が好きで何れは、本物を手元に置きたいと考えていた。それまでも幾つかの仏像を骨董店で見てきたが、なかなか気に入ったものは無かった。あった時は手が出ない値段だったり...

店主の「仏像との出会いが大事。今回を逃すと...」との常套手段にも後押しされ購入を決めた。2.3日中に取に来ると..さて...嫁さんに、どう切り出すか...。

明王様なので当然 怖いお顔をされている。明王様の怖い顔と明王様より更に怖くなりそうな嫁さんの顔がだぶる。実は仏像を買ってしまったのだけど...しかも、そこそこ大きい。恐る恐る切り出してみた。

かくかくしかじか...と...その頃毎年、年に二回は毎年家族で奈良に行っていたのが幸いしたのか嫁さんも仏像が我が家に来る事を許してくれた。それは天女の微笑みに見えた。

さて骨董屋から車のトランクに明王様を乗せ、運んできた。当時マンションの三階に住んでいた私達。車のトランクから三階までどうお運びするか...途中で近所の人に見られたら...変な宗教でもやっているのではないかと疑われたりしないだろうか?

2人で階段で誰にも遭遇しない事を祈りながら運び込んだ。何も包まれないで階段を登っていく明王様。途中で誰かに逢ったら驚かれる事必至。

「○○さん、随分マグリット人形がお好きな様なので...丁度行き先が無くて困っているマグリット人形があるのだけど...ええと これは 8号って書いてあるなぁ 八は末広がりで縁起もいいし。どう?魔除けに..絶対にもう出ないと思うよ。」なんて話があったとしたら..?いかんせん、あの姿である。あの表情である。あの巨体である。どうやって家に搬入する?

「実はさぁ...無断で買ってしまって本当に申し訳ないと思っている。...でもどうしても欲しくって...万博のせんい館ってパビリオンに展示されていた人形で...あんまり愛嬌ないんだけど...どちらかって言うとパッと見 結構不気味なんだけど...でもさぁ慣れてしまえばさぁ... あの不動明王だって最初は怖かったじゃないか...それに こんな重要文化財級の人形 今回逃がしたら二度と巡って来ないよ。

置き場?外の軒下?駄目駄目。直射日光に弱いんだ。それに近所の人が怖がるし。とりあえず玄関の中に置いておこうよ。ドンって。ピザーラの配達、びっくりするよ。

新しいヴィトンの鞄?勿論、良いよ。今から本店行ってみる? で...どんな人形なのかって?ケンタッキーの人形の従兄弟って感じかなぁ。まぁ来てからのお楽しみ。だって先に写真みせちゃうと絶対に駄目って言うだろう...」 
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by banpakutantei | 2007-11-12 00:33 | 万国博 | Comments(2)

07 マニアエキスポ。完売御礼。

d0065737_14365563.jpgいつ行こうかと考えた末、マニアエキスポにはやはり初日に行く事にした。当日は願った通り マニアエキスポ日和。太陽の塔が晴天の空にドドンと浮かび上がる。

会場に着いたのは2時頃。入口に着くと「太陽の塔のタイルは完売しました。」のパウチ。本日朝、万博公園では 太陽の塔のカケラ の争奪戦が繰り広げられたそうだ。先着30人。

赤のイナズマと緑のコロナを求めてのバッファローダッシュ。”バッファローダッシュを止めろ警備隊。”万博かるたの新作発表が止まったままだったが久しぶりに”く”に新作を公開した

昨年から参加型のイベントとなったマニアエキスポ。今回は入口から鉄鋼館までのバッファローダッシュへの参加も可能となった。当時、鉄鋼館にバッファローダッシュした人は少ないと思われるが..それは途中にある人気パビリオン 三菱未来館へのバッファローダッシュの疑似体験では無かったか?

入場ゲートでの順番は、ここで一旦リセットとなる。入口から鉄鋼館までの距離は近そうに感じるが以外とある。私が仮に良い位置に並んでいたとしても、三菱未来館跡辺りで力尽き、歩き出してしまい抜かされていたに違いない。ぎんがてつどうさんのマニアエキスポのページでその様子を感じる事が出来る。一番上の写真。此処で狙っていた、ぎんがてつどうさん凄い。コメントをくださる、よし坊さんはゲットに成功、見て触らせていただいた。

1994年の大改修で交換された太陽の塔のカケラ。当時のカケラが一般の人にも入手出来るのは本当にありがたい事で、昨年もストラップとして販売された。その時は何の苦労もなく購入出来た。今でも運が良いと塔のふもとに落ちていたりする事もあるが、多分改修後のものと思われる。赤と緑のモザイクタイル、一体幾つ使用されているのだろうか?太陽の塔のカケラは何人もの人の元で大切に保管され、その”べらぼう”なDNAは引き継がれていく事だろう。

そんな苦労をして入手した太陽の塔のカケラを、早速ヤフオクで手放してしまう方が何人もいた。会場で販売されていたミニスタンプなども出品されていた。そうかぁ、あれは”仕入れ”の為の走りなんだ。約2センチ角、¥800で販売されたカケラは即決で一粒¥15000で売れ残っているものも未だにある。

タイルの購入金額¥800 万博公園への入場料金¥250 入場待ちで飲んだ缶コーヒー代¥120、公園迄の交通費、 バッファローダッシュでのカロリー消費代¥1500 ”お金で買えない価値がある。”...ダッシュして”喉渇いちゃった”と飲んだ ジュース代 等の経費を差し引いた純利益は果たして...翌日の筋肉痛の手当ても差し引かないと...まさかバイトの”走り屋”を雇ってる訳ではないだろうが...バイト代半日¥5000...を引くと...。

丁度約1年前に和歌山でデッドストックとして残っていた約3000冊の万博記念スタンプ帳が発掘され今年1月良心価格で販売された時も早朝から沢山の人が並び予定した数量は即完売してしまったそうだが、これは今では楽に購入する事が出来る。これも販売目的で仕入れた方が多数いてヤフオクでは直ぐに供給過剰となった。36年ぶりに発掘されたデッドストック。眠りからさめたスタンプ帳は各仕入先で再びの長い眠りについている。
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by banpakutantei | 2007-11-03 22:34 | 万国博 | Comments(14)