トッピー船窓定点観測。

d0065737_14581644.jpg鹿児島港から、いよいよ種子島へ。高速船トッピーは進む。トッピーの愛称は多分トビウオから来ていると思われる。

甲板に出て潮風で顔がベトつきながらも、風を感じる船旅を想定していたが時速に換算すると約80キロで走行するトッピーでは座席必着席、シートベルト必着と言う想定外の船旅となった。

のんびり優雅なクルージングどころか、座席に縛られて割りと窮屈な状態。幸い船内はガラガラだったので良かったが、乗客は甲板に出る事は出来ない。

窓からの殆ど変化の無い景色も次第に飽きてきた。此処での特等席は窓側では無くて船内に据えられているテレビの前だって事に気が付いた。

退屈な船内では、小学生の頃通っていた習字教室での出来事を思い出しながらまどろんでいた。前回のブログ内のシンガポール館補足の焼き直しの様になってしまうが、知っている人の中で万博一番乗りをしたのが、この教室のおじいさん先生だった。

次の教室で先生は生徒を集め、買ってきたお土産を机に広げ、万博の話をしてくれた。その話を、わくわくしながら訊いていた。

日本館の文字は全国小中学校児童生徒より公募した最優秀作だそうだ。凄く上手い。先生は日本館に行かなかったのだろう。”日本館”の文字はその日のお手本とはならなかった。

もしあの文字を見ていたら「君達なぁ、君らと同じ年代で、ここまで書けるんだ。自分の国の名前くらい上手く書ける様、もっと練習しなさい。」

「今日はこの”日本館”と言う文字を練習します。お手本は先生の大切な記念品だから墨で汚さないように」と日本館のパンフレットをビニールに入れて渡された事だろう。

「○○君(私の事)もなぁ、犬って字だけ上手く書けてもても駄目だぞ。」当時私が唯一上手く書けた文字、それが”犬”と言う文字だった。大の右上の微妙な位置に点を書くのが得意だった。にも係わらず”太い”の点は良い位置に着地させる事が出来なかった。

「”犬”だけだったら級をあげてやってもいいんだが...」良く言われたものだ。

当時習った習字の技能は現在何も残っておらず..と言うか何も習得出来なかったのだろう。冠婚葬祭で記帳する度にスラスラと書ける人に憧れる。

あれから38年、当時の御年齢から考えると先生はもう天国におられるかも知れない。

あの時、先生が万博で買ってきて皆に自慢した万博土産は今でも先生の家に残っているのだろうか?大阪万博日本館の補足はこちら。
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by banpakutantei | 2008-08-11 01:09 | 万国博 | Comments(2)
Commented by 彩雲4号 at 2008-08-13 22:55 x
当時の「空気」のようなものが伝わってきました。
切手の話しも見事です。

「犬」だけでもキレイに書けるならいいですよ。私なんて書は全くダメですから冠婚葬祭時に恥を書いてます。
Commented by banpakutantei at 2008-08-14 10:35
冠婚葬祭の記帳 筆ペンに加えて最近は先端が丸まったサインペンも多く苦労します。
日常生活で字を書く機会が少なくなっているのに加え横書きの方が多いのでなお更です。
以前プロレス関係者の方の結婚式に招かれ招待客の一人でもあった猪木さんの隣に記帳した事が小自慢です。  


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