その後訪れたのは人生初鹿児島。巨人の星 左門豊作は鹿児島出身だと勘違いしていたので 今回は巨人の星つながりの旅でもあるなぁと思ったが、実は彼は熊本出身だった。
彼の闘争心が爆発するのは桜島の噴火の如くではなく、火の国、阿蘇山の噴火の如くであった。涼風を運ぶ流しそうめんの如く、よどみ無き流れとはいかないものだ。 ところで折角宮崎に来て 行けなかった場所がある。シンガポール館”跡地”。ここ九州宮崎にもかつて万博会場から移築されて来たパビリオンがあった。それがシンガポール館。 場所は県立青島亜熱帯植物園内で1990年頃まであったそうだ。跡地には多分、何もないのだろうが、せめて移築された雰囲気だけでも知りたかったが時間が取れなかった。 しかしシンガポール館と言っても、そこはシンガポール熱帯植物園のミニ版を万博会場に再現しようと計画されたもので敷地内の殆どが庭園となっていた。 シンガポール庭園とも呼ばれていて、その中に建っていたヤシの葉を葺いた簡素な木造の建物3棟がシンガポール館のパビリオンとなり、その特徴をなすパーツは本国から運ばれたヤシの葉と言う事になる。このパビリオンに関しての万博の化石は”ヤシの葉っぱ” なのである。 植物園のサイトにある”昭和40年10月に日本国内で初めてシンガポール植物園と姉妹園として締結された”との記述がシンガポール館が宮崎に移築された理由と思われる。何もないだろうと書いたが、その時持ってきた植物は園内に残っている可能性は高い。少なくともその種は園内のどこかに生延びていそうだ。当時園内にいたワニ、クジャク、カメの本体もしくは子孫もどこかに生きているかも知れない。 この熱帯庭園の樹木類は検疫の関係で国内で調達され鹿児島指宿市から運ばれてきたものが多かったそうだ。指宿唐船峡(とうせんきょう)は、流しそうめん発祥の地でもあるそうだ。 夏の博覧会、パビリオンに入り、しばしの涼を感じる。そのしばしの涼は、このパビリオンとは無縁だった。入口をくぐると、熱帯庭園が広がっていた。庭園には人口の滝、小川、池が配置された。そこにスロープを付け半割りされた竹が無かっただろうか。 竹製ウォータースライダーを涼しげに流れる生糸のような白い物体。熱帯の暑さを飛ばすサッパリとした、のど越し。樹木といっしょに、そうめんも持って来なかったのだろうか?看板には”シンガポール館名物 元祖指宿流しそうめん” とは書かれて、いなかっただろうか?今となってはその真偽は不明である。 シンガポール館補足はこちら。 降りた鹿児島駅はえっ、これが鹿児島駅なの?という印象だったが賑やかなのはその先の鹿児島中央と言う名の駅だった。成る程、書いて字の如く、鹿児島の中央と言う訳だ。だが折角の人生初鹿児島も只鹿児島ラーメンを食べただけのほんの小一時間だった。 目指す地は更にここから船で一時間半の場所に位置する。鹿児島港を後にし、流しそうめん発祥の地、指宿を右手に走る高速船。その先に、どんな巨人の星つながりがあるのだろうか?
by banpakutantei
| 2008-08-04 00:28
| 万国博
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Comments(2)
シンガポール館がここへ移築されていたとは知りませんでした。
シンガポール館は他のパビリオンとは違って小さな動物園つきの庭園でした。建物は小さかったですね。 ワニは長生きですので、あるいはどこかで健在かもしれません。 当時の植物が移植されて根付いたとすれば大阪万博の子孫ということですから感慨深いものがあります。 万博公園のシンガポール館跡は四季折々の花咲く丘の近くで、ひっそりと残る碑に往時の思い出を留めています。
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banpakutantei at 2008-08-05 08:47
佐伯さん そうなんです。
ワニの寿命 調べてみました。 長いです。 生きているかも知れません。 公園内の石碑で 思いました。やはり現地に行くべきだったと... もしかして 石碑 いや 記念樹くらい残っていたかも知れません。
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