EXPO70に見えるもの~2。

d0065737_2112655.jpg通天閣を別方向から見てみようと思い立ったのは昨年、宿泊したホテルから通天閣が見えた朝だった。以前、骨董市で入手した写真に写る通天閣は一味違う角度からのものだった。此処って何処なんだろうと心の片隅で思っていた。

既に25年以上経ってしまっているが学生の頃、万博以来の大阪。以前のブログにも書いた泊めて貰った四天王寺に歩いていける様な先輩の家。あの場所ってどの辺りだったのだろう。

今更ながら確かめたくなった。実家に帰りあの頃の年賀状など探せば直ぐに解る筈だが手元に無い。その日の予定のひとつは漠然と”天王寺駅方面から通天閣を目指してみようか”と言うものだった。

早朝の四天王寺の境内を歩く。あの頃車2台で巡った京都大阪ツアーの思い出もかなり薄くなっている。記憶は、その瞬間から完成したジグソーパズルの各ピースが、ひとつふたつと脱落していく様に断片的になっていく。大阪万博のジグソーパズルも相当な数のピースが脱落してしまっている。


万博の亡霊を追う行為は、脱落したピースを拾っていく作業でもある。しかし拾ったピースをつなげるピースが見つからない。広い会場の如き空白だらけの台紙にポツン、ポツンと置かれている小さな記憶のピース。我が人生、初の地下鉄は大阪だった。地下鉄なのに何故か地上を走っていた電車。その軌道上の駅の近くに宿泊した。その軌道上の先にあった駅は万国博西口駅。これだけが私が万博で宿泊した場所の記憶。えび茶色の思い出。

四天王寺を散策し、大阪万博元法輪閣の庚申堂を経由し見えてきた通天閣を目指していると何やら不思議な建築物に遭遇した。「こんなところに東芝テトラが...」。そして何なんだ?この像は?

東芝テトラの下に立つ仁王像、実際にはこの凄みのある像が仁王像である事を知ったのは、貼られている銘板を見てから又、此処が寺院である事が解ったのは寺と書いてあったからなのだが テトラと像がどの様に頭に届いたのか、どうやって脳が反応して行ったのか憶えていない。遠くに見えていた通天閣を目指し適当な道を歩いていただけだ。角をひとつ違えたら、此処に辿りつかなかっただろう。それ故、この像がこの場所に導いてくれた感が強い。

四天王寺周辺を歩き、ジグソーパズルの落ちたピースを探してみたが見つける事は出来なかった。その代わりに出会えた少し変った寺院。”一心寺” それが大阪万博、東芝テトラの亡霊が宿る仁王門をもつ濃い寺院。偶然ではあったが出会えて良かった。そして、もう一つ落ちている筈のピースを探してみたいと思っている。大阪万博へ初めて行ったあの日。万国博西口駅にたどり着いた電車に乗った駅っていったい何処なんだろう?泊まった処って何処だったんだろう?

小田原万博探偵ブログ補足 一心寺はこちら
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by banpakutantei | 2008-05-25 02:58 | 万国博 | Comments(0)


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