さよなら黒川さん。

d0065737_1433198.jpg黒川紀章さんが逝去された。前回、お蔵入りしていた万博特集での姿が最後のテレビ放映となってなってしまったのかも知れない。放映では東芝IHI館に関し「こんなのねぇ 今だって できないでしょう」って言っていた。

鋼鉄の鎧をまとったパビリオン東芝IHI館。その外観はゴジラと言うよりウニ。漢字で書くと”海栗”。海の栗とは良く言ったものだ。

テレビの食べ歩き番組で例えばウニがドドーンと盛られた海鮮ウニ丼が出ると必ずスタジオ中が”うにぃぃぃ..”ってどよめくが、私はウニが苦手なので皆んな、そんなにウニが好きなんだぁって関心する。

だってウニってよくラベルに珍味って書いてあるではないか。珍味とまずいは紙一重って感じなのだが。「本当に旨いウニと出会った事の無いお前は気の毒だ。」と言う方もいそうだが。テレビの一つのジャンルとなった食べ歩きや旅番組。”好き嫌い無し”は芸能界生き残りの術でもあり”何でも食べる事”や”たくさん食べられる事”更に”旨そうに食べられる事”や”早く食べられる事”はひとつの芸なのかも知れない。

東芝IHI館のウニのトゲの部分は本サイトでも紹介しているが黒川さんから寄贈され何気なく名古屋市美術館の脇に置いてある。マンホールの蓋まで持っていかれてしまう最近の鋼材事情を考えるとあんな場所に放置しておくのは結構心配だ。あれがステンレスだったらもう無かったかも知れない。貴重な万博パビリオンのカケラが重量のみの価値だけで持ち去られ廃材として転売されてしまったら悲しい。

同じく黒川さんが設計したタカラビューティリオンは奈良の本社に研究用に移築されたとの記録があるが出展企業のサイトを見ても奈良の文字は既に見当たらない。

解体が決まっている銀座の中銀カプセルタワービルは8月までは、残っているのを確認しているが未だあるだろうか?東芝IHI館がウニならば中銀は藤壺が付いたビルってイメージ。入口にある”モデルルーム”を見て”住んでみたいか?”と問われれば ”うーん一泊くらいなら。”って感じでもある。

カプセル宣言までしたカプセル好きな黒川さんが選挙で使用したサロンカーはカプセルカーにも見えた。タイムカプセルに代表されるカプセルを含む言葉も子供の頃は未来的なイメージを受けたが現在ではカプセルホテルがカプセルを含む代表的な名詞となってしまった。

”こんなのも 今では出来ない。”中銀カプセルタワービルは街中に立つパビリオンの感じがした。未来の建物をイメージする外観も前に立つ電通ビルと対比するとレトロ感が漂うのは何故だろう。時代はメタボリズムからメタボリックシンドローム。新陳代謝しないまま、この建物は役目を終える。

壊されていく”あの頃の未来”をイメージさせる建物。でも街中には”これからの未来”をイメージする建物をあまり見かけない。黒川さん安らかに..。
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by banpakutantei | 2007-10-14 03:37 | 万国博 | Comments(2)
Commented by gop at 2007-10-15 05:17 x
あの頃、未来の街はああなるものと信じてました。
結果はどうあれ、希望ある未来を垣間見る事が出来た我々は幸せだったと思います。
今日は私も東芝IHI館を載せてみました。

NTT武蔵野、市民公開日がある様ですね。調べてみます。
リンクの件、ありがとうございました。
Commented by banpakutantei at 2007-10-16 22:57
テレビで何度も放映されているのを見るにつけ
改めて黒川さんの偉大さと夫婦愛を感じました。

私が見た番組では殆どが中銀カプセルタワーを
代表作の位置付けで放映していました。
東芝IHI館は あまり見ませんでした。
 
高田馬場ビッグBOXも思い出深い場所です。


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