カウントダウン EXPO70パビリオン公開からまる5年。

d0065737_19253487.jpg国立近現代建築資料館にて。”建築のこころ”と題された菊竹清訓展。

日本建築界の巨匠で万博ファンにとっては菊竹さん=エキスポタワー。菊竹さん=アクアポリス。

何故か寿命の短い物件が多い菊竹建築。代表作の寿命とその形は、まるでパビリオンの様だ。

”建築のこころ”は1972年にNHK「女性手帳」と言う番組で特集された菊竹さんの建築(論)に焦点を当てた全5回各回40分の番組を書籍化したものと同一タイトルでもある。



d0065737_1926142.jpg偶然にも菊竹さんのサイン入りの書籍を持っていた。サインの宛名は残念ながら私では無い。

サイン入りの著書を購入したのが事実で、ついでにこの本もサラッと流し読みした程度でベタ読みしていない。

同展の図録の裏側には著書の前書きが印刷されていた。著書のあとがきにはテレビ放映時、浅間山荘事件が起こり放映時間に変更があった事も記されていた。

展示は期待していたエキスポタワー、アクアポリス関連は殆ど無かったのが残念だったけど菊竹建築はこれらだけでは無いので仕方が無い処。


d0065737_19263216.jpg撮影禁止だった今回の展示で唯一撮影出来たのが入口に設置された菊竹事務所の原寸大の図面棚のパネル。

事務所には15.000枚に及ぶ図面。20.000点を越える写真、4.000点近いスケッチ、50点の模型が良好な状態で整理され保存されていると言う。

図面棚を凝視してみる。見つけたいのはカタカナ7文字と6文字のあの構造物。エキスポタワーとアクアポリス。

勿論都城市民会館やホテル東光園や茅ヶ崎パシフィックホテルが見つかっても嬉しい。


d0065737_1927415.jpg「あった。あった。」先ずアクアポリスが6枡見つかった。

次にエキスポタワー。なんと15枡以上もある。凄い凄い四本足プランの図面もある。入札図もある。万国博バザールも菊竹さんが関わっていたのも解った。「凄い。凄い。」

「あった。あった。凄い。凄い。」と興奮するも、これは資料庫のパネル。中身がある訳でもない。

エキスポタワー、アクアポリス。この文字を見るだけでも嬉しい。写真に写る10センチ角位の小さな扉の奥にある図面資料を想像出来るだけでもワクワクした。


d0065737_19272749.jpg手でパネルをなぞってみる。パネルなので当然ノッペリしている。どこか一つの枡でも意表を突いて本物の扉が組み込まれていないかなぁなんて考えてみる。

手の平をあててみる。手の平から扉の奥に眠る資料データを抜き取り、データ保存出来ないかなぁ。

自身がUSBケーブルやUSBメモリーになった感じを想像してみる。

図録には文化庁国立近現代建築資料館では菊竹さんの資料をアーカイブ化していくと書かれていた。



d0065737_19274754.jpgいつの日かこれら筒状に丸められた資料がゴロゴロと広げられ公開される事を期待している。

棚の上には”巨匠顔写真”と書かれた包みも見える。コルヒとカーンの文字があるけどコルビュ. ジェとルイス・カーンの事なのだろうか?

てっきり巨匠菊竹さんの写真かと思った。いや混ざっているかも知れない。

アクアポリス写真と言うのも見える。もの凄く見てみたい。

d0065737_14525293.jpg改めて書籍「建築のこころ」を読んでみる。その巻末に書かれた作品群の中に見つけた懐かしい名前。

1968年「志澤デパート」。これは..地元小田原のデパート。小田原にも菊竹建築があったなんて...。

開店の日に親に連れられて行ったのを今でも憶えている。凄い賑わいだった。

1階には商品が入った透明なゴンドラが行き来していた。子供ながらに何か凄いなぁって思った。小田原にしては少し高級感のあるデパートだった。


d0065737_1342680.jpg巨人V9時代には森や黒江、柴田が来てサイン会をやったり切手集めが流行っていた時には切手祭りなどもやっていて平岩道夫サイン会もあった。

最上階には当然お好み大食堂があり屋上には遊園地があった。万博の時代とだぶる小学生の頃はとにかく賑やかだった。万博絡みの催しもっていたりして。

学生の頃、久しぶりに買い物に行くと、開店の時に凄いなぁと思った透明のゴンドラは撤去されていた。経営母体も変わっていた。


d0065737_23112.jpg郊外にショッピングモールが出来ると小田原駅前全体が一気に寂れ志澤は閉店し後に解体された。

菊竹展に行く時何気に撮った不忍池。矢印付近に建っていた菊竹さんのソフィテル東京。

菊竹展はソフィテルの奥付近で開催された。これも短命だったけど今も残っていたら、あのフォルムの違和感は感じなくなっていたのだろうか?
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by banpakutantei | 2015-02-02 01:59 | 万国博 | Comments(0)


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