「さそりの東京」第四回。第1作「女囚さそり701号」の刺して、刺して、刺しまくった終盤。
ナミが登って行くのは千代田線新御茶ノ水駅のエスカレータ。日本1かどうかは解らないけど相当長い。
此処を使う時、いつもナミの幻影を思い浮かべ頭の中には「恨み節」が流れる。ロングコートに帽子、黒づくしの女性が自分の上にいて、振り返ったとしたら...。
さそりシリーズには、此処は何処なんだろうと気になる場所が幾つかある。
夏八木勲演じる刑事杉見を追い詰めるラストシーン。近代モダン建築な意匠が残る屋上。此処も気になる場所。
この場所が何処なのか?設定上は旧警視庁屋上だけど本当に警視庁屋上でこの様な撮影が行われていたのか?
画面間近に映る、皇居のお堀と橋、遠方にホテルニューオータニ、日本武道館。この場所を特定するヒントは映るけど特定が出来ない。
地図で、これらが当てはまる場所を探してみたし実際に歩いてもみた。うーん、それらしき建物が無い。
何せ40年以上前の映画。数々の近代名建築は取壊され東京の景色も変わった。
警視庁屋上じゃないとしても、既に無いのかもしれない。実際警視庁の屋上だったとしても建替えられて今はもう無い。何処なんだろう?
やはり本当に警視庁屋上での撮影だったのだろうか?実際の警視庁屋上で、刑事をこんなズブズブ刺す映画を撮影していたのだろうか?気になる。