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カウントアップ EXPO70パビリオン公開から194週。

カウントアップ EXPO70パビリオン公開から194週。_d0065737_15481694.jpg「さそり」の東京は原宿表参道。以前のブログで初めて聴いた、よしだたくろうや井上陽水のレコード音源は同級生のT君の家のテクニクスだったって書いた。

歌謡曲とロックっぽい歌謡曲とフォークとニューミュージックと演歌が交じり合ったヒットチャートの時代だったけど当時はひらがな表記の吉田拓郎の「ペニーレインでバーボン」を初めて聴いた時の印象は今でも鮮明に憶えている。

曲が入っているアルバム「人生を語らず」は74年12月のリリースとなっているので聴いたのは多分75年になっての事だろう。


カウントアップ EXPO70パビリオン公開から194週。_d0065737_2335460.jpg何しろ、それまで聴いた事の無い速さ。疾走感。耳が付いて行かない感じ。今聴き直すとそれ程でも無いけど、当時は処々、何と歌っているのか解らない程の速さだった。

そんな速いテンポの中、呪文の様に聴こえる「ペニーレインでバーボン ペニーレインでバーボン」。何かの記号の様に聴こえたペニーレインやバーボン。

「ペニーレインでバーボン?って?何?」中学生のT君や私にはペニーレインもバーボンも何の事だか、サッパリ解らなかったけど例によってT君のテクニクスで録音してもらったカセットテープを我が家のリッスン5で擦り切れる程聴いた。

カウントアップ EXPO70パビリオン公開から194週。_d0065737_2362657.jpgインターネットなど無い時代。ペニーレインがビートルズの曲名を付けた店の名で東京の原宿にある店だと調べてくれたのはT君のお姉さんだった。バーボンは酒の名前だとも知った。

社会へ不満や心の中の悶々気分を晴らす為、この店で本人が「飲んだくれている」事を唄っているのが「ペニーレインでバーボン」だった。

ペニーレインとバーボンじゃなければいけなかったのか?その組合せの必然性を疑うことは無かった。

店がある「原宿」だって歌詞に出てくる「表参道」だって何処の事かも解らなかった。

カウントアップ EXPO70パビリオン公開から194週。_d0065737_2344313.jpg原宿と言う駅で降りて、表参道と言う通りを初めて歩いたのは高校生になってから。T君の家で「ペニーレインでバーボン」を初めて聴いてから2年後の事だった。

ペニーレインはこの歩道橋の近くにあったけど「ああ此処が...」って感じしか沸かなかった。

さそりシリーズ第二弾「女囚さそり 第41雑居房」で渡辺文雄演じる刑務所長 郷田を追い詰めて行くさそり。

表参道歩道橋に立つさそりの右側にチラッと映るのは、この通りで異彩を放つ外観のオリエンタルバザーの姿。

カウントアップ EXPO70パビリオン公開から194週。_d0065737_485987.jpg外国人向けのお土産を販売するこの店、「こんな前からあったんだ。」と思っていると1950年代から此処にあるそうだ。現在と若干違う外観は貴重なシーン。

さそりの当時は未だ中央分離帯が無いのが解る。現在と違って人がゾロゾロでも無かった雰囲気の街だったのだろう。道路の幅も微妙に違っている。

写真一番下、さそりの左側にあった同潤会青山アパートは映画に出てこない。廃墟の様な建物が歴史的建築物だと知ったのは、ペニーレインを聴いてからずっと後。吉田拓郎をあまり聴かなくなった時期だった。

同じ時期「ペニーレインへは行かない」をリリースした吉田拓郎。化石の様な建物も近年取り壊され現在は表参道ヒルズが建っている。あっ、前回次回と書いた、さそりの気になる場所は次の次位。
by banpakutantei | 2013-11-25 01:43 | 東京 | Comments(0)


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