前回の半沢直樹ロケ地つながり。映画やドラマに登場するロケ地には何種類か存在すると思う。
一目でパッとピンポイントで何処かが解る有名な場所。 場所の特定が直ぐ出来ないけど一目でパッと解る風景や建築物や構造物がいっしょに映っている場所。 何処だか解らないけど、行ってみたくなる場所などなど。 ドラマや映画じゃなくても自分の住んでる町とか良く知っている場所がテレビに映ると、見入ってしまうのは何故なんだろう? 今ではCGも進歩し出演者が実際のその場所にいなくてもいる感じに映っている。半沢直樹にもCGと思われる映像が結構あった。 そこに行ってどうする?って人もいるのだろうけど、そこに行きたい人も沢山いる。ロケ地の経済効果って相当あると思う。 梶芽衣子主演「女囚さそり」。四部作で1972年~73年に公開。今で言うR15指定なんだろうか? 大阪万博の2年後なので勿論封切りでは見ていない。万博から2年後の会場って、どんなだったんだろう?未だ大屋根や日本館が残っていた筈。 初めて見たのは公開から7.8年後位だと思う。衝撃的なドロドロ感。 都内には名画座が沢山あった。時々さそり四本立てなんていうのもあった。 さそりの中で、ずっとある場所が気になっていた。数年前にDVDで全作、見直してみた。 画面に映る懐かしの東京の姿に、ドロドロさと真逆の郷愁を感じた。 大阪万博から僅か数年後の東京の街並。旧式の車。消えた建物。開発中の新宿副都心などなど。 初めて名画座で見た時には全く感じなかった感覚。懐かしの東京。当時、未だ未だ、さそりの街並みが沢山残っていた事だろう。 第三作目、女囚さそり けもの部屋も題名通りのドロドロ感たっぷり。 ナミ(梶芽衣子)が出刃包丁でぶった切った刑事(成田三樹夫)の腕を、振り回しながら逃走する渋谷駅前の歩道橋のシーンで始まる衝撃的なオープニング。 こんなシーン、どうしたら思いつくんだろう?渋谷駅近くの猿楽橋の上と下のシーンも出てきた。 下は一帯を捜査する場面。此処に似合う屋台が置いてあった。 橋の上でナミとユキ(渡辺やよい)が渋谷駅方面を見ながら、いっしょに飲んでいるのはファンタグレープ。ナミが自販で買ったものだ。 イメージからするとスプライトって感じだけど以外にもさそりはファンタグレープが好きだったんだ。 晩秋の様な季節に何故に冷たいファンタグレープを?未だ自販で缶コーヒーの”温かい”なんて無かったのかも知れない。 うーん。初めて缶コーヒーの”温かい”のを飲んだ時の記憶が無い。 無言でファンタを飲むふたり。このスチール缶も懐かしい。大阪万博の写真を見ると、こんな缶が映ったものがある。 大阪万博2年後の東京さそりの街並はどうなっているんだろう?けもの部屋に出てくる渋谷近辺を歩いてみる。 ナミが逃走した歩道橋は当時のままなんだろうけど、東横線側の風景は最近消えた。 すぐ近くの猿楽橋の上。2人が見ていた渋谷の風景も当然ながら随分変わっていた。 そこには大阪万博お祭り広場で活躍したロボット、デメとデクのデメに似た街灯が立っていた。 デメを模したオブジェにしか見えない。嗚呼ここにも「エキスポ70に見えるもの」が...。 さそりの中でずっと気になっていた場所は次回。
by banpakutantei
| 2013-10-19 04:27
| 東京
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Comments(2)
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爪の鷹団
at 2013-11-01 17:32
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以前、大阪万博・日本館のマルチ映像のフイルム原板が見つかったという話をご紹介しましたね。
http://www.kyushu-u.ac.jp/pressrelease/2013/2013_06_14.pdf この発見に関わった、九州大学大学院の脇山真治教授ですが、この人はかつて、博報堂に在職していて、博覧会や企業PR館の展示計画を手がけていたそうです。だから、大学教授に転身した後も、博覧会の映像に関心が深いわけです。 脇山教授は他にも、博覧会映像に関する文章をいくつも書いています。 ・博覧会におけるマルチ映像作品の記録と保存~1970 年日本万国博覧会の状況~ http://www.bizgroup.co.jp/data/services/WatchoutResearchDocument09.pdf ・「幻の映像博覧会」が残した夢の企画 http://www.bizgroup.co.jp/data/services/WatchoutResearchDocument06.pdf ・「展示映像」としての、マルチ映像に関する考察と問題点 ~主として常設展示館の場合~ http://www.bizgroup.co.jp/data/services/WatchoutResearchDocument08.pdf
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banpakutantei at 2013-11-13 19:22
爪の鷹団 さん ずっとログインしていなかったので承認遅くなり申し訳ありません。
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