先週5月10日、新聞各紙に全面広告で告知されたリポビタンD、発売50周年を記念して制定された「ファイトの日」。
5月(ファイ)10日(ト)でファイトの日。午後1時8分を(いっぱつ)とし「ファイトぉぉぉいっぱぁぁぁつ」となるのだそうだ。
子供の頃、よく父親が箱買いしていたリポD。初めて飲んだ時のジュースとも薬とも違った妙な旨さ。「子供には効きすぎる。高いし。」と滅多に飲ませてもらえなかった。
昔からCMでは親指でキャップをギュルギュルって廻して飛ばすけど、何度試しても出来ない。飲む前だから力が無いのか?リポDを飲んでからだったら出来るのか?
学生の頃、日産の自動車工場で日勤夜勤を一週間ごとに繰り返すバイトをした。初めて夜勤に行く日、「これでも飲ん行け。」と父親が冷蔵庫からリポDを出してくれた。
リポDを飲んで来たけど、眠くて眠くて仕方なかった。次の日の夜中の休憩時間、私より1週間早く入ったYさんが「○○君、リポDより効くのがあるよ。全く眠くならない。」と教えてくれたのが「リポビタンD スーパー」だった。
「リポビタンD」にスーパーを足した素晴らしく効きそうな名前。何せ通常のリポDが「タウリン1000ミリリットル」なのに対しスーパーはその倍2000ミリリットル。
タウリンと言う成分も何だか解らなかったけど、ミリリットルと言う単位を1000で表すと凄く多く入っている気がした。
初めて飲んだ日。五臓六腑に沁み渡る気がした。これで眠くて辛い夜勤も凌げると思ったが、やはり眠いものは眠かった。
リポDスーパーを教えてくれたYさんは、その3日後位から来なくなってしまったけど、今でも一番飲んでいるのはリポDスーパーだ。
「ファイトの日」と言えば関東では毎週木曜日だった。当時、何故大阪の新聞社がプロレス紙を出しているのか不思議だった。週刊ファイトが休刊し、I編集長は亡くなり、新大阪新聞社も無くなり、大阪市西区の社屋にあった「週刊ファイト」のロゴも消えた。