黄金の顔展初日、会場に入ると早速Aさんの姿を見つける。その後数年ぶりにCさん、Dさんの両巨頭ともお会いし園内散策を御一緒させて頂く。
公園内には基幹設備の遺構も僅かに残っている。これは夢の池のほとりにある電気室。この丸い鉄のフタを囲む、挙動不審な男たち。
万博公園内での挙動不審とは一般客が見向きもしないものを興味深く見入る事を指す。監視カメラは既にマークし始めたに違いない。
池の湖底捜索でも見つからなかった「地底の太陽」。「これだけ捜しても出てこないなんて、万博公園内にある可能性も否定できないね。」「神戸に行ったって話は聞くけど、その様子を見たって人は出てこないしね。」「出て行ったって話だけで実はこの敷地の何処かにあるって事もありうるね。」
「灯台下暗しと言うか太陽の塔下暗し。」「その可能性の一番高かった夢の池の捜索でも出てきた気配も無いし...地底の太陽ならぬ湖底の太陽に期待したけど...」
「何か”夢の池の付近に..なんて証拠が見つかったのかも」「そこにはハッキリとは書いていないけど位置を示すヒントが書かれていたんじゃない?付近って言えば此処も付近だし..」
「このフタをあけた地下空間に地底の太陽があったりして...」「確かに...。可能性はある。」
「これあけたら地底の太陽がこんにちはって....」「そ...それよりも... このフタって...地底の太陽の裏側、つまりこのフタって地底の太陽の裏側なんじゃ...ない?丁度いいフタがあったって...」「ありうる...。」