結局、行く事が出来なかった上海万博。写真は入場者数が大阪万博を抜いた翌日の新聞。6400万人の大阪が当時の人口の半分強 だったのに対し総入場者数が7000万人を超えても総人口の5パーセントに満たないと言う巨大国家。
経済効果は1.5兆円に達し、2015年のミラノの次、2020年の万博開催に広東省が早くも名乗りを挙げたそうだ。
北京オリンピックの開幕の数年前。仕事で関わるある製品の中国向けの出荷が高水準のまま推移していた。理由として「数年後にはオリンピックが開催され、その後は万博も開かれる。今中国では、あっちこっちで道路が作られ、ビルがニョキニョキ建っている。」と。中国向けの絶好調さは万博まで続く。と言われていた。
あの頃は世界の生産工場としての特徴ばかり伝えられていたけど、あれよ、あれよと市場としての、消費大国の側面も鮮明になって来た。
先日、ある講演会で学者の方が「日本は”探査機はやぶさ”を作れるような素晴らしい技術を持っているので、それ程(世界に対して)心配しなくても大丈夫」なんて趣旨の事をおっしゃられていたが「えっ?何言ってるの?」っとなってしまった。
はやぶさを作った技術は素晴らしいけど、それを作った人は極僅かの方々だし、技術も技術者も流出しているし、大体私が属しているのは極僅かじゃ無い輪っかの方だし。
様々な模造品が数多く出回り、例えばミッキーやドラえもんに似たキャラクターをテーマパークに堂々と登場させてしまう中国。取敢えず、大阪にあって上海に無かったもの。”太陽の塔の様なもの”が上海に出現しなくて良かった。